夢をかなえる住まいづくりの為には、クリアするべき様々な条件があります。
その中でも、物理的な条件としての敷地形状や大きさ、法的制約、ご予算、家族構成など目に見える条件がありますが、それ以上に最も大切な条件と言えるのは、「家族への想い」「趣味への想い」「ご自身への想い」等々形のない想い、気持ちの条件です。
デザインもその一つで、どっしりとした昔ながらのものから、スマートなデザインまで様々ありますが、100%想い通りというものは存在しません。
その想いを受け取り、物理的条件と合わせて創造し、住む方だけの特別な住まいを創ることがプロの家創りであり、夢を現実にする方法と言えます。
設計が創造した住まいを、形にするのは経験豊富な職人達です。同じ材料や設計であっても造り手によって、駄作にも傑作にもなります。
同じ料理であっても、プロの板前さんとでは、素材への知識、目利き、味付けの感性が決め手となり、結果大きな違いがあるのと同じことで、その差はやはり豊富な経験と知識なのです。
匠の技とは同じように材や設計を生かすことのできる技術であり、感性であり、同じように目利きでもありますから当然「材」にもこだわります。
難しい無垢の材料を加工する技術があってこそ、結果として空間に健康と安らぎを与えるために、桧の柱や土台、杉やパインの無垢板などの自然素材、調湿効果も高く天然のエアコンと言われる土壁などの伝統的な材料を生かすことができます。
たとえば、収納家具。作り付けの家具を家具屋さんで作れば大変高価になりますが大工さんなら自然素材を利用して趣のある家具をお値打ちに作ることも出来ます。
建具も既製品ではサイズや色目がある程度決まっていますが、手作り建具ならば自由に作ることが可能です。
住まいに対する想いを、夢を現実にする為にどうしても譲れない部分が、人それぞれあります。
手作りを基本にするということは、そのような様々な想いに応える基本だと思います。